作りたいものがない職人は何をモチベーションにしているのか?

職人は自己実現ができる職業

自分が

かわいい

おいしい

きれい

と思っているものを提供して喜んでもらえる

このうえない幸せな職業だ

 

だが、たまに

「好きにしていいよ」

というとフリーズしてしまう職人もいる

毎日仕事に忙殺されて

自分が何を「よし」としているか

分からなくなってしまうのだろう

 

こんな悲しいことはない

 

こういう状況になったときに脱出方法がある

それは「飽きるほど、やる」ことだ

 

たとえば写真撮影について

好きに撮れと言われても撮れない職人がいたとする

そういうときは日本中の個展を見に行き

できるかぎりの幅広い撮影を嫌と言うほどやってみる

そうすると「飽きてくる」んですね

人間って

「飽き」はチャンスだと思っています

「飽き」から脱却するためには

そこに何か新しい要素を自分で取り入れなければならない

そこでようやく自分の考えが芽生えて

それが成立するかどうか試したくなる

自分の中で成立した後は

それが他人から見て成立しているかどうか確認したくなる

こういうベクトルは「自己実現」以外の何者でもない

職人としての喜びに一歩近づいているんですよね

 

「飽き」=「道を変える」「転職する」「やめる」

という人は何も深まらないというのは誰でもわかること

これをチャンスと思っていろいろ試すには技術が必要で

それが積み重なって振り返ると

自分でも考えていないほど成長していたことに気づくでしょう