掃除を学ぼう

掃除は客商売の基本中の基本だ。
以前、弊社のエースプランナーだった方は、接客前に必ず「トイレ掃除をする」というルーティンがあった。トイレが汚いと、どんなに話が盛り上がっても、すべてリセットされることがあるので、必ず自分でチェックするという方だった。尊敬するし、確かにそうだなぁと思う。
 
でも、若いスタッフだと「掃除の仕方が分からない」「何が正解か分からない」ということもあるだろう。先輩が一番最初に教えなければならないのは、そういう基本的なことだ。
 
たとえば、黒ずんでしまった白い石畳があったとする。それを高圧洗浄器で洗ったとする。
「どこまであらえばいいの?」が分からない人もいるだろう。
 
新品のように真っ白にすべきか?
それだと味がないのでそこそこで抑えるのか?
そもそも元々何色の石畳だったの?
 
こういう判断ができないのだ。誰だって「ボタンを押せば水が出て汚れが落ちる」ということは知っていて、程度が分からないのだ。それを年配者が「最近の子は掃除の仕方も知らない・・・」みたいなことを言うが、そうではなくて程度を教えてほしいのだ。

株式会社創寫舘(そうしゃかん)

トイレなどは便器の汚れ、手洗い回りの水滴、ペーパーの整理、アメニティの整理・補充、ゴミ箱を空にするなど「ぴかぴかにすれば良い!」ので簡単なのだが、屋外などはどこまでやれば良いのやら分からないこともあるので、知らないうちに汚れた店舗になりがちだから気をつけたいものだ。
 
もちろん先輩や支配人でも分からないときもある。そういうときは前任者に聞いたり、それを建てた当初を知る人に聞いてみればいい。掃除を学ぼう。そうすれば、お客様も気持ちが良く、自分もお店が好きになる。