レオナルド・ダ・ヴィンチ「世界はまだまどろんでいた」

頭が良すぎたダ・ヴィンチ

ダ・ヴィンチについては、本人が30歳からつけたといわれる手記があります。図面や観察記録などが、彼特有の「鏡文字」で何千ページにも及んで書き記されているそうです。有名な人体のイラストなどは、見たことがあると思います。
 
その中に飛行機のようなものの設計図もあります。人間が飛行機を発明するのは、5世紀も後なのに。

株式会社創寫舘(そうしゃかん)
株式会社創寫舘(そうしゃかん)

 

ある人の言葉

そんなダ・ヴィンチをある人は「彼が深い眠りから覚めたとき、世界はまだ、まどろんでいた」と表現しました。時代を数百年先取りした天才を一言で表現できています。
 
画家・芸術家としての名声だけでなく、発明、科学、医学、数学の才能でそこまで進んでいる人って、人類史上でもほとんど存在しない。ここまで天才だと、さぞ孤独だったでしょう。見えているものが違うので。
 

足を引っ張る人

ダ・ヴィンチが生きていたころは宗教熱がMAXだった時代。科学や医学など異端扱いですから、ダ・ヴィンチにとっては不遇な時代だったと推察します。彼のアイディアは時代や民衆と表現される「多勢」に足を引っ張られ、押しつぶされたわけですから。
 

虚心坦懐に聞く耳を持ちたい

実は、プチ天才は私たちの周りにも存在します。もちろん、ダ・ヴィンチのような人類史上最高の多彩かつ高度な天才ではありません。でも、我々が困っていること、打開できないことを解決する能力がある人は、たくさんいる。周囲から理解されず「は?」みたいな扱いでスルーされてしまうことも多々あるが、後になってみれば、そのプチ天才の予想通りの結末を迎えていることもあります。
 
自分が「まどろんでいる」だけかもしれないので、アイディアを出してくれる人の声は、それが子供だろうと異文化の人だろうと聞く耳をもちたい。そうでないと、プチ天才の才能が最大化できませんから。