スター制を採用していない理由

現在、弊社の採用を受けて下さっている学生さんへのメッセージです。
 

スター人材って?

どんなジャンルでもスター人材はいますよね。輝かしい業績や技術を誇る人材は、特にハイテク業界では争奪戦です。
 
一方で、我々サービス業はどうか?カメラマン、ウェディングプランナー、美容師、料理人にもスターや有名人は存在します。業績もさることながら、妙な説得力があってカリスマ性があるような人材ですね。
 
分かりやすい例で言うと、かつてのカリスマ美容師がそうでした。本人は社長ではなく雇用されている人材なのですが、確かな技術と説得力で集客し、メディアが取り上げることでスター化し、会社の知名度を上げる役割を果たしました。今はちょっと下火になりましたが。
 
こういったスター人材を雇用する会社は、その人材にスポットを当てた宣伝広告をして集客につなげます。また、指名料を設定するなどして、売上増にも貢献してくれます。
 

創寫舘はスター制をとってません

しかし、弊社はスター制はとっていません。なぜならお客様がそれを求めていない層だからです。チームワークで1組1組のお客様に対応することを是としています。
 
また、私はマルチタスクを是としています。スター人材のように1つの業務に特化され、お店を運営するために必要な雑務に消極的な人材は、お店のチームワークを乱しマイナスになることすらあるので、推奨していません。
 
なので、弊社のキャリアアップは技術を高めることもさることながら、「同僚とコミュニケーションが上手にとれているか」「後進の育成ができるか」「お店の運営に携わっているか」の3要素を基準に判断されます。
 
余談ですが、ビッグボスこと新庄監督は、今までWBCなどの国際大会に日本代表として選出されたことがありません。スターの彼がなぜ日本代表に選ばれないのか?
 
プロ野球は一種のエンターテインメントです。面白い試合をしてファンを増やし売上を上げることが大切です。なので、地味で堅実な選手を使い、地味で堅実な作戦で試合を進め、地味で堅実に勝ちまくるだけではダメなんです。ビッグボスの存在は、魅せる野球のために必要で、球団運営的には「アリ」な選択肢です。
 
しかし、WBCやオリンピックなどの国際大会は、魅せる必要はなく、勝って金メダルを取ることが求められます。なので、ビッグボスをはじめとしたスター選手ばかりでチーム編成をするのではなく、内外野が守れるマルチな選手だとか、バントや守備のスペシャリストだとか、そういう地味ではあるものの勝つために必要な選手が選ばれます。
 
私たちの仕事は結果が求められます。なのでスター制は必要ないと思っています。
 

外部の評価を受けて認められたなら「あり」

ただし、コンテストを受けるとか、そういうことは推奨しています。外部の評価を受けて認められたなら、認められている期間(コンテストが1年に1回なら1年間)は「〇〇コンテスト受賞者在籍」などをサイトで紹介し、お客様からご指名いただけるなら、そういうことをやってもいいと思います。
 
とはいえ、だからといって弊社のキャリアアップ基準の「同僚とコミュニケーションが上手にとれているか」「後進の育成ができるか」「お店の運営に携わっているか」が帳消しになることはなく、あくまでそれが前提にはなると思います。