この状況下で必要な人材像
私たちのようなサービス業、とりわけ中小企業にとっては、とても厳しい状況が続いています。
わずか数カ月で劇的に環境が変わったので、わが社における「必要とされる人材像」も、より鮮明になりました。以前「会社からの評価」というブログにも、必要な人材像を書きましたが、そこに書かれた要素がさらに重要になったり、新たな要素が足されています。
●協調性がある・愚痴らない
●マルチタスクができる
●礼節を大切にして勇気を与える言葉を遣える
この3つです。これからの中小企業は、より「小さな商売(スモールビジネス)」の時代です。中途半端な拡大の時代ではありません。少ないお客様を、限られたスタッフで、丁寧に対応する時代です。だから、スタッフ1人1人の態度や言葉ひとつひとつが重要な意味を持つようになります。
協調性がある・愚痴らない
特に重要ですね。休業中のスタッフもいまだいる中、1人のスタッフのインパクトは大きいです。それが協調性を欠くような自己中心的な人間だったり、愚痴を言ったり感情の浮き沈みが激しいといった、これまた自己中心的な人間だと、仕事が前に進みません。新人ならまだしも、年長者がこれに反するようなら周囲のダメージは大きい。どんなに実力があろうとも、この要素を欠き社内・社外とトラブルを起こすような人材は、これからまだまだ続く状況では活躍はできません。
マルチタスクができる
- ウェディングプランナーなら衣裳下見や写真撮影、レストラン運営についてスキルを身に着ける。
- フォトグラファーなら赤ちゃんから大人までスタジオもロケも撮影できて、スナップも撮れる。
- メイクスタッフなら和装洋装、スタジオ、結婚式場のすべてで施術できる。
- 厨房スタッフなら婚礼料理からカフェメニューまでアイディアを持っていて、レジや電話番もできる。
あまりにも仕事を選ばれすぎてしまうと、こういう事態の時には活躍できません。これから仕事の「量」は確実に減ります。コロナに関係なく。なので、これまでのように「この人材は〇〇しかできない」などと分業すると、コストが合わなくなります。
礼節を大切にして勇気を与える言葉を遣える
相手を褒めたり、自信をつけさせたり、ありがとうと言ったり、挨拶したり。それを明るく実行してくれる人。今は、業務的実力よりも重要です。実力ある人材よりも、これができる人材を活用したほうが、社内経済活動が活発化するという研究結果もアメリカのハーバード公衆衛生大学院で出ています。そんな論文読まなくても、経験として、そういう人材が職場の勢いをつけることは分かりますよね。キャラに合ったやり方でいいんです。丁寧な言葉で、前向きになれるような言葉で、人と接することが大切です。
こんなの当たり前じゃんと思いますよね
こんなのコロナがあろうとなかろうと、当たり前じゃんと思う人もいるかもしれません。確かにそうなのですが、今後はさらにそれが際立ちます。人口が減り、それにともない、ウェディングや写真館、飲食店に関しては(他の業種は知りません)スモールビジネス(少ないスタッフで少ないお客様を対応する)に移行します。逆に言えば、今まで忙しいから目をつぶっていられた、できてない部分も、今後はそうはいかなくなります。
もともとスモールビジネス化への準備は少しずつしておりました。しかしコロナの影響で1~2年のモラトリアム(準備)期間が削除され、突然、2年後の未来が訪れた状態なので、早急な準備が必要です。誰かが何とかしてくれるという考えを捨てて、一丸となって臨めば、まだまだこれから2~3ステップ上がれると思います。
結論
これは、わが社の場合です。巨大な組織に所属すればこういったことをしなくても仕事はあるかもしれません。でも、わが社は中小企業なので、上記のことはとても大切です。もう一度、みんなで頭を切り替えたいです。これ徹底すれば、さらに良い会社になって生き残れます。