ネット弁慶と承認欲求

とかくSNSなどは承認欲求を満たすものと言われますが
昔と比べてその欲求は簡単に満たされる環境が整ってますね
 
ただ「欲求」は完全に満たされるものではなく
ひとつ満たされれば次の欲求が生まれ
むしろ渇望・増殖していくものなので
もっと強い欲求が生まれてきている
 
しかも強さという単一ベクトルだけでなく
幅が広がったり捻じ曲がってきたりもするからたちが悪い
 
その結果これ↓
●おでんをつっついた方
●ヤマト運輸にチェーンソーを持参した方
 
こうした行動をして注目されたいと思う
もはやモンスターですね
 
でもこの方々も元々は
ここまでのモンスターではなかったかもしれない
(もちろんある程度はリアルモンスターだが)
SNSという「承認欲求増強剤」が
彼らをスーパーモンスターにしてしまった
 
どうして過度な承認欲求など捨てられないのかなぁ
家族や身の回りの少数の友人だけに承認してもらえば
人生は十分にハリがあるのに・・・
 
そう思うと、上記の大炎上したお二方などは
まさにネット弁慶といえるタイプで
ネット上では挑発的な態度をとられていたはずが
ことが重大化するにいたって
人が変わったようにしおらしく
子供のような口調で反省の弁を述べていらした
 
そもそもネット弁慶とは
「リアルな世界の自分」と「ネットの世界の自分」の
自己評価の乖離が大きい人を指す
 
肥大したネット上での自己顕示欲(承認欲求)が
ネット弁慶誕生の卵であり
リアルとの乖離が大きくなればなるほど卵に栄養が注がれ
最終的にネット弁慶が生まれる
 
やがて、もっと強い弁慶になりたいと思う承認欲求が
ネットの世界はリアルとつながっているという
事実さえも忘れさせ
リアルから完全に目を切って暴走・肥大した弁慶は
自らも知らないうちに「モンスター」へと変容・・・
最終的にひとつの事件へとつながっていく
 
もちろん、先が読めない稚拙さが最大の問題ではあるが
SNSというツールにここまで振り回される人がいるのをみると
個人攻撃をするのではなくて
正しいネットとの接し方を
学校教育で教えていく必要性を感じます