孤独であっても孤立せず

リーダーの役割

弊社にも各店にリーダーがいます。写真館であれば店長であり、結婚式場であればマネージャーです。その他、職種によってリーダーとされている方もいます。そして、私は会社全体のリーダーです。
 
そのリーダーの最も重要な役割は、会社組織の財産である「人材の管理」です。もっと踏み込んで言えば「各人材が持っているセンスややる気といったパワーの最大化」です。つまりモチベーターとしての手腕が最も重要です。

 

優れたリーダー

一言で言えば「孤独であっても孤立はしていない」リーダーです。私はこういうリーダーを、経営者としてもっとも信頼しますしリスペクトしています。
 
リーダーですから、そりゃいろんなことを考えないといけません。しかもそれが「売上目標」「労務管理」「クレーム対応」など現実的な重いものばかりです。言いにくいことをスタッフにつたえなければならないこともあります。うまくいかないこともあってストレスも溜まります。でも、優れたリーダーは、そのストレスを表に出しません。出したとしても最小限にとどめています。ストレスの結果、イライラしたり、ため息ばかりついてしまえば、周囲のスタッフのモチベーションは上がらないことを知っているのでしません。
 
そういう意味では、自分の感情よりも周囲の感情コントロールを優先できる「強い人間」がリーダーのお店は売上が上がります。弱いリーダーは、自分の感情に任せてイライラを全開に周囲に出しますし、最弱・最悪の場合は、イライラをお客様の前でも出し始めてしまい、当然に組織内で孤立していき、結局売上を下げますよね。

 

さらに優れたリーダー

とはいえ、「たまたま」ということもあります。たまたま、リーダーとして配属された店舗のスタッフとウマが合って、特に何もしなくても、モチベーションがぐーんと上がることもあります。
 
でも、稀に「どこの店舗に配属しても、孤独であっても孤立しないリーダー」というのがいます。こういうリーダー・人材は、すごい。本当に尊敬します。

 

悪いリーダー

  • 単純に意思が弱く、感情コントロールができない。
  • 「孤独」と「孤立」をごっちゃにしていて「リーダーだから孤立しても仕方がない」と勘違いしている。
  • やたらプライドが高く自分本位。人を選びすぎる。

そんな人ですよね。

 

孤独であっても孤立せず

リーダーは売上確保など現実的なタスクの責任を負っていながらも、それを周囲のスタッフとうまく共有できなかったりして、孤独感を感じることもあるでしょう。でも、孤立してしまっては、「年齢を経た1馬力の人間」になってしまいます。1馬力ではやれることは限られます。
 
リーダーたるもの、周囲の理解を得ながら、若い力を伸ばし、フォローし、スタッフのパワーを最大化してこそ、今まで培った経験が意味のなすということを、自戒の念を込めて、忘れないようにしたいです。