わかりやすい答えを発見した②「つみきのいえ」

以前「思い出を残すことがどうして大切なのか?簡単でわかりやすい答え」という内容のブログを書いた。
 
このときは書籍だったのだが、今回は絵本&アニメ。
とても有名な作品なので知っている人も多いとは思いますが紹介します。
 
「つみきのいえ」
株式会社創寫舘(そうしゃかん)
 
できればアニメ版から観てほしい。
セリフのないわずか24分の作品です。
NETFLIXでも鑑賞できたと思います。
 
孤独に生きるおじいさんの話ですが、カールじいさんとは違う感じです。
観ていると少し胸が苦しくはなりますが、大切な日を思い出すことの尊さを感じます。
 
なによりこの作品の見所は「それでも日常は続く」ということ。
作品を観ているうちに「このおじいさん、孤独に絶望して死んじゃうんじゃ・・・」と思えるのですが、思い出とともにまた、淡々と生き続けるところが良い。
 
作中でおじいさんの喜怒哀楽がほとんど表現されません。無表情に淡々と人生を送っている。ところが、思い出の回想部分の中では感情が表現されていて、大切な思い出により温度を感じる。そこもまた良い。
 
カールじいさんは「過去は過去。未来に目を向ける。」みたいな、過去よさよなら、未来よこんにちはみたいな、消耗的な人生観に感じます。どちらかというとハリウッド映画的な感じですよね?でも、つみきのいえは「日々の生活は何も変わらないが、思い出が生きる糧になっている」という、フランス映画的と言うか、日本的な人生観というか、「人生はそんなに単純じゃない」という感じがしっくりきます。
 
私たちがやっている仕事は、これなんです。
今だけを満たす現在の消耗社会で、みんながやっている仕事は消耗しない。誇りに思っていい。
 
もう1回言いますが
私たちの仕事は消耗しない。
私たちの仕事は時間の経過とともに輝きを増す仕事です!