2018年10月26日

創寫舘の結婚式場のデザインとブライダル難民救済運動

<ブライダル業界を私的に考察する⑨>
 
結婚式をやる気はあるけど、やりたいと思える会場がない。
これぞまさしく「ブライダル難民」ですよね?

 

ブライダル難民はこうして誕生した

難民を生んだのは、私たちブライダル業界です。リスクを負って業界の裾野を広げる活動をせず、結果、会場コンセプト的にどこも同じような式場ばかりになり、お客様のモチベーションを落としてしまったのではないでしょうか?
 

創寫舘の結婚式場は

創寫舘の結婚式場は、ブライダル難民救済運動の一環として、会場ごとのデザインやコンセプトをかなり変えています。以前は、懇意にしているデザイナーさんにすべての式場のデザインをお願いしていました。とても才能あふれるデザイナーさんだったので、アイデアがあふれるように湧き、本当に同じ人間がデザインしたものかと思うぐらい、それぞれの会場の特色があります。

 

脱「結婚式場っぽさ」

しかし、あるときから、百戦錬磨のデザイナーを起用しなくなりました。
 
理由は、簡単で脱「結婚式場っぽさ」のためです。
 
能力のあるデザイナーさんは、創寫舘だけでなく他社の式場のデザインも手がけます。高名な設計士になればなるほど、いろんな式場からお声がかかるものです。人気会場を手がけたデザイナーともなれば、本当に引く手あまたです。
 
そうなると、優秀なデザイナーさんは、当然、結婚式場建設の場数をたくさん踏むわけです。結果、設計士さんも人間なので、どうしても考え方が「今まで作った経験」から抜けきらない部分もあります。まぁ、確かに経験を反映させたほうがリスクも少なく手堅いのですが、完成してみると、確かに立派で美しい結婚式場が完成するものの、どこかで見たような感じもしてしまいます。
 
ここで重要なのは「手堅く設計してくれるなら、手堅く繁盛する結婚式場ができるからいいじゃない?」ということです。確かにそれはそうです。ただ、それは横綱相撲です。「手堅い=既に他にもある」結婚式場ですから、同じような他の結婚式場に打ち勝つほどの豪華投資が必要です。平均500~600万円の結婚式を500~800組やるような壮大な式場であれば、これでいいです。お金持ちの経営者による、お金持ちのユーザー(または結婚式に大金を使いたい方)のための結婚式場ならば、これはある意味「横綱相撲」なので、手堅い結婚式場をウン十億円使って作るべきでしょう。でも、私がやりたいことはそれではない。だって、そんな式場ばかりになってしまえば、また結婚式をやらない非実施層が拡大するだけですから。
 

自社デザイン

なので、ここ数件は、私自身がパースを描いて、設計士に渡して製図してもらったりします。また、結婚式場のデザインをしたことがない他業種専門の設計士に設計を依頼しています。もちろんその場合でも、あくまで作るのは結婚式場なので、必要な専門的設備や暗黙のルールという縛りはあります。そこは無視できないので、私がチョチョっと修整しますが、「ん?」と思っても、あまり口を出さないようにしています。おかげで「こんな式場でもありなんだなぁ」と完成した後、いろんな発見をしています。

 

業界的に逆ポジションを取り続ける

そんなことをしているうちに、大手にアイデアをあっさりとパクられることもあります(笑)そして、またそれが陳腐化して、多くの結婚式場が同じになっていき、ブライダル難民を生んでしまうので、創寫舘は逆の方向に進みだします。これじゃあいつまでたっても、創寫舘は儲かりませんよね(笑)でも、業界に対して、いつも新しい風を吹き込む挑戦的な会社でありたいと思っています。
 
だからこそ、弊社の結婚式場を見学して「こんな結婚式場があったんだ!」ってお客様に言ってもらえたとき、本当に救われた気持ちになります。
 

業界全体にバリエーションを

弊社はデザインの視点からも「結婚式の多様化」にあわせたり、業界が一局偏重・同質型になったときに逆ポジションを取り続けたりすることで、リスクを負いつつ少数派の受け皿となる会場を作り、業界全体にバリエーションを持たせられるよう、ブライダル難民を生まないよう、自分たちなりに努力しています。だから創寫舘の式場は多種多彩。遊びに来てくださいね。